プログラム


- 生涯のCO2排出量を最大40%削減する次世代超高層ビルのプロトタイプ
本セッションでは、建築設備を含めたホールライフカーボンを詳細に評価した事例を紹介頂くことで、この議論の一助となることを期待する。
- 水族館における常時の省エネと非常時のBCP重要性について
- 熱源水ネットワークの計画について
- トータルコミッショニングの取り組みと成果について
- リニューアルZEB建物の性能検証
- 既存蓄熱式空調システムの省エネルギー改修と運転改善
- 蓄熱システムの省エネルギーと需要シフトの取り組み
~大成ユーレック川越工場における事例紹介~
- 再エネを最大限に活用する需給一体型EMSの開発・実証
- 500kWワンパック固体高分子(PEM)形P2Gシステム(第1号機)によるグリーン水素製造
- 水素利活用システムの構築・実証
- 実現に向けたロードマップ
- 供給サイドの取り組み:e-メタンに係る技術開発・実証
- 需要サイドの取り組み:都市ガスの高度利用、面的融通、オンサイトCCU
本セッションでは、変動する再生可能エネルギーの出力をカバーするよう、デマンドレスポンスを効果的な運用を実現する手段として再注目される蓄熱システムや中長期の需給構造の平準化に貢献するP2Gシステムのほか、CCS/CCUSといった排出をオフセットする技術の動向を、建物への導入やエネルギー業界での取り組みを踏まえ解説頂く。
- コンセプト・Nearly ZEBの取組
- 運用1年目の実績報告
- ウェルネスオフィスの取組
- 既存公共建築物(庁舎)のZEB事例
- 既存公共建築物のZEB化における導入技術の傾向分析
- 公共建築物ZEB化の課題
- “ゼノベ”プロジェクトの取組背景
- 環境価値(ZEB Readyの達成)と経済価値(投資リターンの確保、不動産価値の向上)の両立を目指す環境改修
- 既存築古ビル改修における課題
- 既存ストックにおけるZEB改修の現状
- 既存ストックにおけるZEB改修の課題
- 今後目指すべきZEB改修のあり方
本セッションでは、自社ビル、 貸事務所ビル、庁舎について、断熱性能の向上、高効率機器の導入、創エネなどにより、ZEB化を達成した事例を紹介します。中には、ZEB化と併せて、執務エリアのリノベーションにより従業員の快適性も向上した事例もあります。また、ZEB化事例に加え、省エネ改修に向けた方策として、省エネ改修の現状、問題点、課題、ポイントなどについて解説した講演も行います。設計・施工関係者、建物管理・所有者、利用者など様々な立場の方々へ、提案および課題解決の一助となればと考えています。


~大規模建築物におけるNearly ZEBの実現と実証~
- 大規模建築物におけるZEBへのアプローチ
- 省エネルギーとウェルネスを両立した設備計画
- 運用段階におけるZEBの実証
~都市型防災庁舎の実現と脱炭素社会に向けた取り組み~
- 建築・設備の融合した空調換気システム
- 排熱と再エネ熱を最大限活用した高効率複合熱源システム
- 高い防災性能とZWBを追求した水循環システム
- 別府温泉 杉乃井ホテル「宙館」におけるZEB認証事例について
- 大規模露天風呂を有する浴場施設の省エネルギーについて
- ホテル運営に配慮したエネルギー評価指標の提案とエネルギーマネジメントの実践
1. はじめに
大病院は24時間稼働と高度な設備要件が求められ、感染制御や医療継続性確保のための設備冗長性が必須であるため、ZEB化が困難な建築用途である。大病院でのZEB達成事例は全国でわずかであり、他用途と比べて後れを取っていることから、大病院のZEB化の考え方や方策の確立が急務である。
本建物は、地上9階建て、延床面積約42,000㎡、406床を有する三次救急医療を担う総合病院である。小田原市の脱炭素先行事業の中核施設として2026年春に開院予定であり、カーボンニュートラル社会を先導する未来型病院を目指している。計画初期から病院特有のZEB化課題を抽出し、その課題に応じた省エネ技術を導入することで、大病院として国内最高値の省エネ性能(BEI=0.43)でBELS認証のZEB Readyを取得した。
2. 病院のZEB化課題の抽出と採用した省エネ技術
病院特有の課題として、(A)外気負荷が大きいこと(B)廃熱が多く年中冷温熱が必要であること(C)大容量の設備システムに伴い低い運転効率となること、の3点に課題の焦点を当て、以下の主要な省エネ技術を採用した。
- 外気負荷削減:夜間モード切替による病室換気量最適制御、換気の二次利用による外気量低減(感染対策と両立)、CO濃度連動可変風量システム 等
- 廃熱利用:水熱源ヒートポンプによる空調・給湯熱源間連携、給排気全熱交換(部門別精査)、熱回収型ヒートポンプによる廃熱活用 等
- 設備最適化:実運用負荷に基づく設備容量の最適化 等
上記、病院特有の課題に特化した省エネ技術により約30%のエネルギー削減を実現した。さらに、高断熱外皮、高効率設備機器の採用、マイクロコジェネレーションと太陽光発電による創エネルギーにより、総合的に57%の省エネルギーを達成した。
3. 結論
本報は、医療施設における省エネ設計手法に関する先進的アプローチを示した。三次救急医療を有する高度医療施設においてZEB Readyを達成した本事例は、大病院のZEB普及拡大に大きく貢献できると考える。
本ミッションではZEB達成が困難とされる大規模病院での事例、快適性・健康性にも配慮しながら計画だけにとどまらず運用の面で省エネルギーを実現している事例、省エネにとどまらず水資源の有効活用(ZWB)・レジリエンスの3要素を実現している事例を取り上げZEBの幅広い普及のみならず、今後の環境建築の在り方についてディスカッションします。


- ゼロエネルギーファクトリーZEFの構築
- OKI本庄工場H1棟での取り組み事例
- スマートファクトリーの今後の展望
- プロジェクト全体構想
- ICT戦略と設計思想
- 開業後のスタジアムDX
- 成長するスタジアムに向けて
本セッションでは、スマートビル、スマートファクトリー、スマートスタジアムにおける最新のDXとスマート化技術の導入事例を紹介します。それぞれの業界をリードする実践者の皆様から課題解決の手法や新たな価値創出へ取り組む挑戦を紹介します。最新の技術革新と実践的な知見を組み合わせることで建築設備分野の新たな未来への道筋が拓かれることを期待します。


- 移転の背景と目的について
- ハード面、ソフト面でのオフィス環境変化の見える化の取組み
- 移転後のデータ分析とその結果によるオフィス環境改善と変化のフォローアップ
スマートウェルネスオフィスを認証した大規模庁舎である伊丹市新庁舎を整備モデルに挙げ、
その取り組みの経緯から実施運用に至る特徴を発表。
- 新庁舎整備と働き方改革
- 新庁舎の概要
- 働き方改革とスマートウェルネスオフィス
- 効果と運営課題
- オフィス環境デザインのコンセプトとして、「人の個性に呼応し、オフィス環境の魅力につなげる環境の個性づくり」を掲げた日本設計オフィスにおける運用フォローアップ活動の紹介
- 「環境DX」システムで、オフィス環境や利用状況をデータとして把握し、自律的に働くワーカーが集うオフィスにふさわしい、自律的エネルギーマネジメントの構築を目指している。
- ウェルネスやエンゲージメントに関する主観評価を位置情報の行動特性から分析を行い、データをコミュニケーションツールとして活用。データドリブンでオフィスの持続的な成長を目指す。
- ABW・WELL認証の取り組み
- コミュニケーションを誘発する仕掛け
- 運用時の定点観測によるモニタリング
- JABMEE技術委員会/健康WGの活動報告
- 最近のオフィス調査
- ABWとウェルネスオフィス
そのため、本セッションでは、当初計画のその後について、運用段階のフォローアップに尽力されている4事例について紹介する。これら情報の共有により、今後の業界におけるウェルネス建築の取組みのさらなる発展に貢献する。


- デジタルツインでのAI活用
- 空調設備フォルト検知での活用
- 解析業務の省人化に向けた生成AI活用検討
- 立命館大学OIC H棟におけるスマートビル基盤(ビルOS)の適応と研究活動への展開
- ビルOSのアーキテクチャ及びアプリケーションの活用
- ビルOSのビックデータを用いた生成AI(LLM)の検証とUXの試行
- LiDAR技術について
- LiDARを用いた人流計測システムの開発
- 本システムの実物件への適用
本セッションでは、最新のAI活用動向を紹介するとともに、生成AIを活用したユーザーエクスペリエンス(UX)の向上、人流計測システムによる空間最適化、さらにビル管理における予兆保全やエネルギー効率改善の事例を取り上げます。データ駆動型の意思決定やスマートビルディング実現に向けた実践的アプローチを議論し、AI導入の可能性と課題を明らかにします。


- IT機器の変遷
- アイルキャッピングとエアサイドエコノマイジング
- リキッドクーリングとウォーターサイドエコノマイジング
- NTTファシリティーズの次世代データセンターへの取り組み
- 次世代データセンターモデルについて
- 省エネシステムと地域貢献への取り組み
- データセンターの変遷とAIが建物に与える影響について
- AIサーバーの冷却技術動向について
- AIサーバー受け入れのための課題とアプローチについて
- 国内データセンターの市場について
- 電源システムに求められる条件
- 電源システム構成について
本セッションでは、データセンターの信頼性担保に重点をおいた設備設計手法に始まり、最新の水冷・液浸といったサーバー冷却技術動向や電源・配電計画、そして次世代のデータセンターのあるべき姿まで講演いただきます。皆様にとって有意義なセッションとなれば幸いです。